生存率1%の猫島へ [猫散歩]
みなさまお正月は一杯遊びましたでしょうか?
わたくし響は年末年始は普通にお仕事でしたが
3日はお休み~~!
何時もの宗像大社で初詣を済ませて
どこかにドライブに行こうかと思ったけど
どっこ行っても車が多いので島に行ったよ。
海岸線を走って新宮港から猫島と呼ばれる
相島(あいのしま)を目指します。
2016年ラストツーリングの時にトイレ休憩に寄った
ターミナルから初めてここから船に乗ります。
この新宮港から相島までは
大人片道460円で駐車場は12時間以内だと
300円と町営らしくかなりリーズナブルでございます。
船のキップを買って待合室で船を待ってるときから
もうまわりは猫だらけ。
桟橋に行く間に
グータラに過ごす猫に癒されまくりです。
天気が良いので黒い猫は暖房器具になっています。
出港まで1時間くらいあったけど
まったく退屈じゃない。
昼前の便に乗れなかったので
14:40の船に乗って島へGO!
やく8km沖合いの相島まで17分間の船旅です。
福岡県方面は晴天だけど
日本海の北の方は荒れてるので
けっこう波が大きくて揺れて楽しい?ぞ。
初めて乗るので寒いけどデッキから
外を眺めてると島が近づいてきました。
なんか同じ福岡県とは思えないのが
離島の良い所です。
しまの沿岸にはいっぱい養殖イカダが浮いてて
何を養殖してるんだろう?
真正面に相島の港が見え始める頃
島の端っこにはめがね岩と呼ばれる
鼻栗瀬の穴ポコが見えてきました。
玄武岩で出来た岩に
ぽっかり綺麗な穴ポコが空いてるよ。
白いのはたぶん
海鵜のウンキョだと思います。
船の方は定刻どおりに接岸し相島初上陸ぅ~~!
どうもこの招き猫に招かれたようです。
さっそく島探険開始!
すこし前に北九州市内から行ける同名の
藍島(あいのしま)へ行きましたが
こっちの島の車はみんなナンバープレートが付いていました。
上陸して数歩も歩かずしてもう猫がいっぱい!
路地を探さないでも
海岸や堤防の上にいっぱい猫がいるよ。
猫目的の観光客がいっぱいいるので
ちゃんとルールもあります。
(眉毛のある猫のイラストがツボる)
集落の探索は帰りの船まで時間がたっぷりあるので
後でするとしてまずは島の外周を回る道へ
民家も無くなるころ
海辺に龍王石がありました。
ちゃんとお参りしますが
これって三社参りの2社目にカウントしても
良いんだろうか?
道はやがて海からはずれて山道になります。
途中で出会った島のおじいさんに
道を聞くと灯台までは登りだけど
後は楽って言ってたので灯台まで頑張ってみたよ。
集落から2kmくらいかな?
(想像してたより遠いです)
海じゃない側に灯台がありました。
灯台と言っても
わたしが好きな形の灯台じゃないけど
ちゃんと島らしいスポットも見ておかないとね。
字は古いけど昭和51年とまだまだ新しい方だよ。
その灯台の敷地には藍島にもあった
外国船などを見張る番所台の跡の石垣が残っています。
筑前相ノ島灯台からさらに2kmほど歩くと
今度は潮井の石と言う場所を発見。
発見って書いたけど
パンフレットに載ってる場所なのですが何時ものように
読まないまま探険してるので何を見ても「発見」なのだ(笑)
なのでどんな場所かさっぱりわからないので
見るまでワクワクするぞ。
これか?
なんだこれ?
これは太閤潮井の石とも呼ばれていて
太閤秀吉の命により朝鮮出兵時に船で立ち寄った大名達が
戦勝を祈願し石を積んだ場所なんだって。
小さな島だけどちゃんと史跡もあるんだね。
道の方はまだまだ先まで続くけど
フルで回るのはきついのでここから集落まで
ショートカットできそうな道で戻りました。
小さくて見えないだろうけど
防火設備の前にもう猫が昼寝中。
島の外周路を歩いていても猫一匹見なかったけど
集落からは出ないんだろうね。
そう考えると猫の縄張りって狭いかも。
漁港まで下りて船溜まりを歩いてみるとこんな
看板がありました ↓
あぁ、
なるほど。
養殖イカダってアコヤ貝の養殖をしてたんだね。
地元福岡で真珠の養殖をしてる場所があるなんて
知らなかっぱ。
漁港から出ると船の桟橋はすぐ近くなので
ここから路地裏にゃんこ探し・・・
岩合さんやダーウィンが来たでも取材されるほど
どの路地を覗いても猫がいます。
CNNが選ぶ世界6大猫スポットに選ばれたため
アジア圏以外からの外人さんがたくさん来るようになったらしく
今日も金髪で綺麗な人が猫を追っかけてたよ。
(わたしはその人を追っかけてたケロ)
今日の写真は全部はちょっと古い
SONYのRX100
猫目当ての人はみんなデッカイ一眼レフを
持ってきてるけど小さいカメラは
猫に警戒されにくいし狭い場所に突っ込んで撮れたりするよ。
猫ってカメラのレンズを嫌がるので
接近戦は小さいカメラも有効
コンデジでものんびりした猫たちが
フォトジェニックな場所にしてくれます。
こんなに猫探しに苦労しない
猫散歩は久し振りだ。
一本中の道を行くと島らしく
恵比寿神社がありました。
この路地を抜けてまた海に出るまで
また猫だらけ・・・
ちょっとカッコイイ雄にゃんこ。
飼ってるといちいちタマタマを見なくても
オスメスが判っちゃうよね。
グダ~~~!
これぞ「猫」って感じの
幸せな寝方。
しかし平和に見える猫たちはこう見えても
しっかり野性の掟の中で生きています。
漁具を荒らすネズミの駆除用に飼われた猫も
いたずらにどんどん増え続けるわけでも無いようです。
1匹のメスを取りあう雄同士の喧嘩
低い声で唸っています。
目を反らしたら負けの猫の威嚇勝負ですが
飼い猫と違って子孫を残す真剣勝負なので
めっちゃ長い時間やっています。
この勝負に勝って晴れて自分の子孫が生まれたとしても
この島での子猫の生存率はたったの1%らしい。
ほとんどは子猫のうちにトビにさらわれたり
他のオス猫に殺されるようです。
これだけ猫を見てるなか
そういえば子猫を一匹も見なかったなと思ったら
島の方が秋に産まれた子猫は餌が減るためトビも必死で
ほとんど生き残らないって言ってました。
そんな厳しい自然の掟の中で生きる猫たちを見ながら
勝手に癒されちゃうという猫と人間の関係。
すり寄って来る猫もいれば
逃げては振り返る猫もいる絶妙な距離感がまた良い。
都市圏からも近いため
猫好きにはたまらない島にゃのでした。
[17:00]
猫の影も長くなり
帰りの船の時間になりました。
帰りは猫好き達や島に里帰りしていた家族連れたちで
ほぼ満席。
夕凪になり
まったく揺れない快適なクルーズで新宮港へ
相島を赤く染めた夕日は
静かに志賀島に沈んでいきました。
こうして響の2017年最初の猫散歩はおしまい。
次回こそはバイクに乗って初走りをしたいけど
ど~かな~?
まだ寒いよね~(笑)